反り腰と前ももの張りを撃退しよう!
名古屋市栄タイコ接骨院の岩田祐典です。
特に女性で悩まれている方が多い「反り腰」と「前ももの張り」
両者は関係は深く、かけ離して考えられるものではありません!
「反り腰の人は太ももの前が張りやすい」
「前ももの張りを感じる人は腰が反っている」
「誕生したのは、卵か先か?ニワトリが先か?」と同じように
反り腰と前ももの張りを改善するにはどちらが先とかではなく両方とも同時にアプローチしていく必要があります。
【反り腰と前ももの張りの関係】
立っていたり、歩いている時など腰が反っていると感じていないですか?前ももが張る・疲れやすいと感じていないですか?
反り腰の姿勢でいると骨盤が“前傾”してしまうので前ももが張ってしまう。
ポイントは『骨盤前傾』で固定されてしまうこと。
骨盤前傾で固定されている状態が見た目的にも悪いですし、機能的にも悪く腰痛の原因になってしまうことも多いです。
【骨盤が前傾する4つの原因】
[骨盤前傾の原因]
①太ももの前が硬い
②腹筋(体幹)が使えていない
③ ハムストリングス(太もも裏) が弱い
④ 大臀筋(お尻)が弱い
【①太ももの前が硬い】
太ももの前側の筋肉「大腿四頭筋」は骨盤に付着する筋肉のため短縮して硬くなってしまうと骨盤を前下方に引っ張り“前傾”させてしまう。
この状態で生活をしていると前ももにどんどん負担がかかり張りの原因に。
大腿四頭筋をストレッチして柔らかくすることは単純に太ももの張りをなくすだけではなく、骨盤の前傾を抑え、反り腰の改善にも効果的。
【②腹筋(体幹)が使えていない】
反り腰や前ももが張りやすい方は特に腹筋が使えていないことが多い。
腹筋は背筋を伸ばした綺麗な姿勢をキープするために働くので弱っていて使えていないと姿勢が崩れ、骨盤が前傾してしまう。
腹筋には種類があるが全て骨盤の下部を前上方に持ち上げる(骨盤を後傾させる)役割があるため、腹筋の機能が破綻していると骨盤が前傾してしまい、反り腰や前ももの張りの原因に。
腹筋(体幹)が弱い人は特にインナーの腹筋である「腹横筋」「腹斜筋」を鍛えることが効果的。
【③ハムストリングスが弱い】
「ハムストリングス」は太ももの裏側の筋肉。
この筋肉は骨盤を後下方に引っ張る役割がある筋肉のため適度な緊張は骨盤を正常な位置に保つが、弱っていたり・伸ばされた状態で硬くなっていると骨盤が前傾した状態で固定されてしまう。
ハムストリングスは鍛えて正しく筋肉の収縮をできるようにすることが大事。
【④大臀筋が弱い】
「大臀筋」はお尻の丸みを作る筋肉。ヒップアップの時に注目されることが多い筋肉ですが実は反り腰や前ももの張りとも関係が深い筋肉。
この筋肉もハムストリングス同様、骨盤を後方に引っ張り、骨盤を正常な位置に保つために必要な筋肉。
反り腰の人は「大臀筋」が使われにくくなるため、お尻が垂れてしまう傾向にある人が多い。
ヒップアップをするためには大臀筋を鍛えて反り腰を改善することも大事になってきます。
【反り腰・前ももの張りを撃退】
『骨盤前傾を改善することが大事』
[撃退するためにすべきこと]
①前もものストレッチで柔らかくする
② 腹横筋を機能的に使えるように鍛える
③ハムストリングスを鍛える
④大臀筋を鍛える
【股関節を深く曲げるとつまる⁉︎】
反り腰や太ももの前張りは股関節にも影響。
股関節を曲げる時『骨盤と太ももの協調が大事』
協調がなければ股関節のつまりを感じやすくなる
どう動く必要があるのか?
「骨盤大腿リズムが大事」
[骨盤大腿リズムとは?]
股関節を曲げる(屈曲する)時に骨盤が後傾する(後に倒れる)
【骨盤大腿リズムができない原因】
『骨盤が後傾できないことが問題』
反り腰で骨盤が前傾したままで固まっていると動かしたい時に動かせず、スムーズに動かなくなってしまう。
股関節を動かした時の原因になっていることが多い。
[骨盤後傾の制限因子]
・大腿四頭筋(特に大腿直筋)が硬い
・大腿筋膜張筋が硬い
・脊柱起立筋が硬い
・腹筋が弱い(腹圧が抜ける)
・腰椎の動きが悪い(反ったまま硬い)
特に大腿直筋は骨盤後傾を制限太ももの前がガチガチの人は要注意!
腰痛や股関節がつまる原因になりやすい!
太ももが硬く、腰痛や股関節のつまり感などでお悩みの方は以下の運動がオススメ!
【反り腰・前ももの張り撃退エクササイズ3選】
[①大腿四頭筋ストレッチ]
前ももを直接ストレッチ
〈方法〉
・横向きで両膝を胸の前に曲げる
・上の足首を持ち、膝を後ろに引く
・太ももの伸びを感じ左右20秒ずつ
〈ダメな例〉
・膝が開く
・腰が反る
※動画参照
[②ドローインで腹横筋を機能させる]
〈方法〉
・「腹式呼吸」を行う
・息を吐き切ったところで5秒キープ
・お腹周り360°を山ませる意識
・恥骨を持ち上げ腰を少し丸める
5秒で「吸う」→5秒で「吐く」→5秒間「キープ」
これを繰り返し行う
[③大臀筋とハムストリングスを鍛える]
〜呼吸と連動したヒップリフト〜
〈方法〉
・上向きで寝転がり、リラックス
・お尻を持ち上げ膝・お尻・肩が一直線に
・お尻を持ち上げたところで「お尻の穴」を締めてキープ
5秒間で「お尻から背骨を1個ずつあげる」「息を吐く」
3秒間「キープ」「お尻の穴を締める」
5秒間で「背骨を上から順に1個ずっ下げる」「息を吸う」
お尻も下げたら「全身の力を抜きリラックス」
これを繰り返し行う
※足を付く位置で調整
足をお尻の近くに着く:「大臀筋」に効きやすい
足をお尻の遠くに着く:「ハムストリングス」に効きやすい
効き方には個人差があるので自分で意識しながら狙ってやってみましょう!
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