寝違えの原因と対処法
名古屋市栄のタイコ接骨院の岩田祐典です。
今回のテーマは寝違えについてです。
寝違えとは?
朝、目覚めたときに急に首や背中が痛い、動かせないといった症状が出現したものをいわゆる寝違えと言っています。
寝違えは頚部(首)の筋肉や頚椎の椎間関節に急性炎症が起こっているため疼痛、動作時痛、運動制限が起こります。
では寝違えはどうして起こってしまうのでしょうか?
寝違えの原因
・不自然な姿勢で長時間寝てしまった
・数日前~前日にいつもと変わったことをして痛めている
寝違えで一般的に言われている原因は不自然な姿勢で長時間寝てしまうことです。
不自然な姿勢で長時間寝ることで、不自然に頚部の筋肉が引き延ばされ硬くなり、椎間関節に負担がかかり炎症が起こる。
また腋窩神経が長時間圧迫されたことによる関連痛がよく原因として挙げられます。
しかし、意外と多いのが数日前~前日にいつもと変わったことをして痛めているケースです。
何気ない日常生活の中で首の筋肉や椎間関節を痛めることがあります。
例えば「部屋の電球を取り換えるため上を向いて作業した」、「高いところの荷物をとろうとして上を向いた」、「誰かに呼ばれたので急に振り向いた」などです。首は上を向く動き、急な動きに弱いのでこの時に痛めていることが意外と多いです。
こんなことで痛めるの?と言うような動きで痛めていることがあるので気づかないこともあります。
その時は気にならないか何か違和感ぐらいが寝ている間に痛みが強くなって朝には首が動かせなくなってしまいます。
寝違えやすい人の特徴
慢性的に肩こり
姿勢が悪い(猫背など)
運動不足
ストレスや緊張を感じやすい
中でも慢性的に肩こりを感じている人は寝違えやすい傾向にあります。
これらの特徴はすべて当てはまるという人も少なくないと思います。姿勢が悪い、ほとんど運動をしないと筋肉が動かず血流が悪くなることで筋肉が硬くなり肩こりを感じるようになっていきます。
そして硬くなった筋肉は柔軟な筋肉と比べ、少し負担がかかる動きをしただけでも痛めやすい状態です。
寝違えの予防法
寝違えになりやすい人の特徴で説明した通り慢性的に肩がこっていたり、姿勢が悪い人は寝違えをするリスクが高いです。
肩こり、姿勢の改善が予防する上で一番大事になります。
これをすれば寝違えはしなくなるというものではなく、肩こり、姿勢を改善して寝違えるリスクを減らしましょう。
こちらの記事を参考にしてみてください。
寝違えしてしまった場合の対処法
寝違えは頚部の筋肉や椎間関節の急性炎症によって痛みを感じています。
急性炎症はだいたい24~48時間で治まってきます。その間に無理に首を回そうと動かしてしまうとかえって炎症を悪化させ、痛みが強くなってしまう場合があるので注意しましょう。
まずは首を動かすより肩甲骨や肩周囲の筋肉を動かすようにしましょう。
そこでおすすめなのが「肩すくめ体操(ショルダーシュラッグ)」
僧帽筋上部線維を使う体操です。
<方法>
①腕、肩をリラックスし、身体の横に垂らす
②ここから肩をすくめるように持ち上げる
③1番上げたところで3秒キープ
④肩をゆっくり降ろす(急性期)
これを10~15回ほど繰り返します。
※急性期が終わり痛みが取れ始めたら”肩をストンと下ろす”ことにより筋肉の弛緩作用が働きやすくなります。
急性炎症が終わり、痛みが少しずつ軽減してきたらあとは肩こりや姿勢改善の時に行うエクササイズをどんどんやりましょう。
肩がこっている人は肩や首の筋肉の血流が著しく悪いです。筋肉の血流をよくすることで痛めている組織の修復が早まり、より早く寝違えが治ります。