肩甲骨の動きと肩こり!
名古屋市栄のタイコ接骨院の岩田祐典です。
今回のテーマは肩甲骨の動きと肩こりについて説明していきます。
肩甲骨の動きには6種類あります。
肩甲骨の動き
①挙上
肩甲骨を上に挙げる
②下制
肩甲骨を下に下げる
③外転
肩甲骨を外側に引き出す
④内転
肩甲骨を内側に引き寄せる
⑤上方回旋
肩甲骨(上腕骨がはまるところ)が上を向くように回る
⑥下方回旋
肩甲骨(上腕骨がはまるところ)が下を向くように回る
肩甲骨は
①挙上ー②下制
③外転ー③内転
⑤上方回旋ー⑥下方回旋
これら反対の動きをする筋肉が互いに機能したときに肩甲骨を安定させ、肩をスムーズに動かすことができます。
ここで注目したい肩甲骨の動きは⑤上方回旋!
日常生活でも腕を挙げたりする時の動きと連動し、肩甲骨が上方回旋して動くのでこの動きがスムーズにできないと上手く腕が挙がらなくなり、肩こりになりやすいです。
肩甲骨の上方回旋に関係する筋肉
・僧帽筋上部線維(首から肩にかけて)
・前鋸筋(肩甲骨から肋骨の脇の下にかけて)
この2つの筋肉が上方回旋のメインになる筋肉です。
他にも補助的に働いている筋肉はたくさんあります。
前鋸筋は肩甲骨を正しい位置に安定させたり、③外転(外側に開いたり)する機能もあります。
硬くなたり、筋力が低下し上手く機能していないと肩甲骨を正しい位置に安定できずスムーズに上方回旋ができなくなると僧帽筋上部線維ばかり使ってしまうので肩こりになってしまいます。
また、外転ー内転の筋肉のバランスが崩れることで、肩甲骨が外転して開いてしまうと巻き肩や猫背になり、これも肩こりの原因になっていきます。
↓↓↓僧帽筋についての詳しい記事はこちら↓↓↓
肩こりを根本的に改善するには?
前鋸筋を機能させるためのトレーニングを紹介します。
前鋸筋トレーニング
前鋸筋を鍛える腕立て伏せ(プッシュアップ)
①肩幅の広さで手をつき、頭から脚が一直線になるように構える。(腕立て伏せの形)
※筋力が弱い方、女性の方はまずは膝をついて構えて始めてください。
②肩甲骨だけを動かす。
前鋸筋を弛緩させ左右の肩甲骨を寄せます(内転)。次に前鋸筋を収縮させ肩甲骨を開きます(外転)。これを繰り返します。
※できるだけ肘は曲げないようにします。