正しい位置で肩甲骨を安定させよう~姿勢改善~
名古屋市栄のタイコ接骨院の岩田祐典です。
今回のテーマは”姿勢”についてです。
「姿勢が悪い」と言われる人のほとんどが猫背!
猫背にも種類があり、どのように背中が丸まっているかで分けられます。
しかし、共通して言えることもあります。それは「肩甲骨の位置が悪い」ことです。
猫背が起こす症状
・首、肩の凝り
・腰痛
・背中の張り、痛み
・肩関節の機能障害(損傷しやすくなる)
・頭痛
・胃腸の不調
・自律神経の乱れ etc…
猫背になると頭が身体よりも前に出てしまいます。
頭の重さは体重の約10分の1あると言われています。体重が50㎏の人なら頭は約5㎏です。
本来なら頭は背骨に乗っかり”骨”で支えられています。しかし、頭が前に出ると首・肩・背中など”筋肉”で支えなくてはならず、負担が増し張りや痛みを感じやすくなります。
筋肉が張って硬くなると血流が悪くなり頭痛が起こることも。
猫背は肩甲骨の位置が悪くなります。腕は肩関節単体で動いているのではなく、肩甲骨・鎖骨などと協調して動いているので肩甲骨の位置に異常があると肩関節の動きが悪くなり損傷しやすくなります。
自律神経は背骨にある脊髄に存在します。姿勢が悪くなると自律神経のバランスが乱れ、活動しなきゃいけない時に眠くなったり、寝たいときに目が覚めて眠れなかったりします。
これが内臓の働きにも影響して胃腸の調子が悪くなったり、筋肉にも影響を及ぼすので凝りや張りを強く感じる原因にもなります。
猫背の肩甲骨の位置と原因
猫背の人は良い姿勢を保つための筋肉が弱くなっている人が多く、
さきほども書きましが、肩甲骨の位置が悪いです。
肩甲骨が左右に開いている人がほとんどです。専門的に言うと肩甲骨外転。
肩甲骨が外転する原因には肩甲骨を寄せるための筋肉が弱ってしまったり、胸の前の筋肉が硬くなり肩甲骨を開き前に引っ張るなどあります。
猫背の原因は他にもありますがこの2つが大事です。
《原因》
・僧帽筋中部線維・大小菱形筋の弱化(肩甲骨を寄せることができない)
・小胸筋の過剰な収縮と硬さ(肩甲骨を開き前に引っ張る)
猫背改善エクササイズ
肩甲骨を寄せるための筋肉を動かして機能させるためのエクササイズです。
正しい位置に肩甲骨を安定させ猫背とおさらばしましょう。
《目的》
肩甲骨間の筋肉を強化
・僧帽筋中部線維
・大・小菱形筋
《方法》
①背筋を伸ばし座る(立ってもOK)
②タオルの両端を持ち両手を上げる
※タオルが軽く張る程度に手は広げ、肩はリラックス
③タオルが頭の後ろを通るように下げていく
※肩甲骨を近づけるように寄せる・下げるを意識(目的となる筋肉の収縮)
※肩が上がったり、極端に力が入らないように注意
10回を3set、1日30程度を目標にトライしましょう。
自分では左右対称にできていると思っていても意外と偏っていたりするので鏡の前で左右対称の感覚をつかみましょう。
その方がより効果的です。