大腰筋の役割を知って腰痛を改善しよう!
名古屋市栄のタイコ接骨院の岩田祐典です。
今回は腰痛と関係が深い「大腰筋」について書いていこうと思います。
大腰筋とは
主に「腰椎から大腿骨の小転子」に骨盤をまたいで付着している筋肉が大腰筋です。
※分かりやすく腰椎と書いたが実際はもっと複雑な起始を持つ
上半身と骨盤、骨盤と下半身をつなぐ筋肉はたくさん存在します。
しかし、人体で唯一骨盤を挟んで上半身(背骨)と下半身(太ももの骨)を直接つなぐ筋肉が大腰筋です。
(起始)
前部線維:第12胸椎、第1~4腰椎椎体側面と椎間板の側面
後部線維:第1~5腰椎横突起
(停止)
大腿骨小転子
大腰筋の役割
(作用)
・股関節の屈曲
・股関節の外旋
・腰椎の屈曲・伸展(腰椎の肢位により変わるため諸説あり)
・腰椎を同側へ側屈
・腰椎の安定化
中でも大事な役割が股関節の屈曲と腰椎の安定化(腰椎の生理的な前弯を保つこと)です。
大腰筋が筋力低下したり、硬くなって上手く機能していないと股関節を屈曲しにくいため階段の昇降が難しくなったり、ちょっとした段差でつまづきやすくなり転倒するリスクが高まります。
また腰椎が不安定になって生理的な前弯が消失するとぎっくり腰など腰痛の原因にもなります。
柔軟性や筋力を改善してしっかり機能する「大腰筋」を目指しましょう。
座位での足踏み運動
今回は大腰筋のトレーニング方法を紹介します。
<方法>
①姿勢良くイスに座る。この時背中が丸まらないように腰椎の生理的な前弯を作る。
②脚を付け根から真上に”可能な限り高く”ゆっくり持ち上げる。(大腰筋は主に股関節の屈曲が大きくなると活動が高まるため)
③ゆっくり下ろす。これを繰り返します。
※脚を上げるとき背中が丸まってしまう(猫背になる)と大腰筋に刺激が入りにくくなるので注意
目安として片足10~15回を2~3setずつ行いましょう。
ポイントは「背筋を伸ばして」「ゆっくり」「高く」です。
これを意識することで効率的に大腰筋を動かすことができます。
高齢の方でも安全に動かすことができる運動です。
歩く時足が出にくい、つまづきやすいと感じる方は大腰筋が弱っている可能性があるのでやってみてください。