腸内環境をチェック!腸を汚す原因
名古屋栄タイコ接骨院の岩田祐典です。
今回の内容は腸内環境についてのお話をしていきたいと思います。
腸内環境が大事と言われていますが、なぜ腸内環境が大事なのか?
考えたことはありますか?
【腸内環境が大事な理由】
近年、「腸内環境は大事」と言われるようになってきました。
それは腸の働きがヒトの身体でとても大事な役割をしているからです。
腸の大事な役割に『消化』と『吸収』があります。
食事で食べたものがそのまま身体の栄養になるわけではありません。
例えば、鶏肉を食べてそのまま鶏肉が筋肉にはなりませんよね?
食べた鶏肉(タンパク質)が腸で『消化』されてアミノ酸に変わり、腸から『吸収』され血液の中に入ることで初めて栄養として筋肉に運ばれ筋肉が成長します。
口からお尻(肛門)まで1本のトンネルになっていて『消化』『吸収』されなかった食べものは栄養として身体の中に入ることができず、うんちとしてそのまま排出されてしまいます。
実は腸の中は本当の意味でまだ身体の中ではありません。
『消化』して『吸収』されて血液に入り込むことで初めて身体の中に栄養が入った、栄養補給ができたと言えるのです。
だから腸内環境が乱れていると『消化』『吸収』ができなくなり必要な栄養が摂れない状態になってしまいます。
【腸内環境が乱れていないかチェックしよう】
腸内環境をチェックするポイントは『大便』うんちです。
うんちを観察することで自分の腸内環境が良いか悪いか判断できます。
出した便をチェックしないで流している方もったいないです。
うんちは漢字で大便と書きますよね?
大便は漢字の意味のまま読むと、腸内からの「大事なお便り」なのです。
腸内からのお手紙を読まずに捨てるなんてもったいないです。
しっかりお手紙を読んでからうんちは流すようにしましょう!
【大便のチェックポイント】
チェックポイントは「色」「形」「におい」「重さ」
〈良い便〉
色:黄褐色
形:もっちりバナナ型
におい:臭くない
重さ:水に浮く
〈悪い便〉
色:黒っぽい
形:コロコロ・カチカチ型
:ドロドロ・シャビシャビ型
におい:臭い
重さ:水に沈む
みなさんは、どちらの便でしょうか?
悪い便の方は腸内環境が乱れてしまっている証拠です。
【腸内環境乱れる生活習慣】
〈生活習慣チェック〉
・甘いものをよく食べる、飲む
・炭水化物が多い
・白い食べ物が好き(白米・パン・うどん)
・コンビニで買って食べることが多い
・肉中心の食事(野菜を食べない)
・スナック菓子をよく食べる
・朝・昼・晩「3食」+間食をする
・冷たい飲み物が好き
あなたはいくつ当てはまりますか?
当てはまる項目が多いほど腸が汚れてしまっている可能性が高いです。
【腸が汚れるNG項目】
・白砂糖
・添加物
・動物性のタンパク質
・過酸化脂質・トランス脂肪酸
・常に胃腸を働かせている(消化させている)
・胃腸の温度を下げる
なぜNGなのかその解説をしていきます。
【NG①白砂糖〜砂糖は何を使っていますか?〜】
[砂糖の種類]
・白砂糖
・グラニュー糖
・三温糖
・きび糖
・黒糖
・てんさい糖
・液糖(異性化糖)
どの砂糖を使っていますか?
どの砂糖を口にしていますか?
[白砂糖は糖質しか摂れない]
白砂糖の原料は「サトウキビ」
〈上白糖・グラニュー糖〉
サトウキビから不純物を取り除き真っ白に精製したもの
〈三温糖〉
白砂糖を作る時に残る液糖を煮詰めたもの
煮詰める過程で茶色く色がつく
「3つは全てほぼ同じ成分」
取れる栄養は「糖質だけ」
※砂糖は“果糖”と“ブドウ糖”が1個ずつ結合しているもの
消化してこの結合を分解するときに腸へ負担がかかる
[糖質以外の栄養も摂れる茶色い砂糖]
〈きび糖〉
サトウキビから最小限の不純物を取り除いて結晶化したもの
完全に精製していないのでミネラルが豊富に残っている
〈黒砂糖〉
サトウキビのしぼり汁から水分を飛ばしたもの
サトウキビの全成分(ミネラル)が残っている
〈てんさい糖〉
原材料が「てんさい(砂糖大根)」今までの砂糖とは原材料が違う
ミネラルも含まれるオリゴ糖が含まれるので腸内環境に優しい砂糖
茶色い砂糖は糖質以外の栄養も摂れる
※三温糖は茶色いが白砂糖と同等なので要注意
[異性化糖、知っていますか?]
〈異性化糖=液状の砂糖〉
“果糖”と“ブドウ糖”が主成分
※割合によって名称が違う
〈異性化糖の種類〉
・ブドウ糖果糖液糖:果糖含有率が50%未満
・果糖ブドウ糖液糖:果糖含有率が50%以上90%未満
・高果糖液糖:果糖含有率90%以上
・砂糖混合異性化液糖:液糖に10%以上の砂糖を加えたもの
※ジュースやスポーツドリンクなどの飲み物、ガムシロップ、ドレッシング、めんつゆ、ぽん酢、だし醤油、納豆のタレ、焼き肉のタレなどに含まれる。
健康のためを思って飲んでいる物食べている物に入っていませんか?
[砂糖が身体に良くない理由]
①果糖とブドウ糖の結合を消化するのが大変
消化酵素の消費量が多くなると腸に負担がかかり腸が疲労してしまうため腸内環境が乱れる原因に
②血糖値が急上昇しやすく肥満の原因になる
血糖値が急上昇は大量のインスリンを分泌するので糖質が脂肪に変換されて肥満の原因に
③糖質中毒になりやすくなる
摂りすぎは脳への快感となり依存しやすくなる
④老ける(糖化する)
摂りすぎによる余った糖は身体をコゲさせるため肌のシミ・シワ、筋膜の癒着、動脈硬化の原因に
[砂糖の摂り方を考えよう]
〈砂糖の選び方〉
料理で砂糖を使う時は「きび糖」や「てんさい糖」など茶色い砂糖に変えよう。
〈成分を見るクセをつける〉
成分表示で「砂糖」が1番に書かれていたり「果糖ブドウ糖液糖」など液糖が入っている食品は選ばないように気をつける。
この2つを徹底しよう!
【NG②添加物〜食品表示チェックしていますか?〜】
[日本の食品添加物の分類]
①指定添加物:472品目
②既存添加物:357品目
③天然香料
④一般添加物
食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法で使用するもの“天然”のものと“化学合成”のものがある。
[添加物はなぜ必要なのか?]
〈添加物が必要な理由〉
・食品の味を整える
・色や見た目をよくする
・香りをよくする
・形をよくする
・長持ちさせて保存期間を延ばす
・食品の加工を容易にする
・栄養成分を加えて栄養を強化する
・安く食品を作ることができる
以上の理由で添加物は使われる。
「健康に影響を及ぼさない量」の使用が認められているが安全とは言い切れません。
[食品表示の正しい見方]
『原材料名』見ていますか?
カロリーだけしか見ていないなんてもったいない。
〈原材料名の表示のルール〉
・使用する原材料はすべて
・含有量の多い順に並べる
・添加物と分けて“食品”と“添加物”を「/」で区分して表示
例)
原材料名:食品A、食品B、食品C、食品D/添加物A、添加物B、添加物C
/(スラッシュ)の後はすべて添加物
[原材料名でチェックするポイント]
〈チェックポイント〉
①気をつけるべき添加物
・亜硝酸ナトリウム(発色剤)
→肉に含まれる成分と反応して発がん性物質が生まれる
(ハム・ソーセージ・ベーコンなどに含まれる)
・安息香酸ナトリウム
→ビタミンCと反応して発がん性物質が生まれる
(清涼飲料水、健康ドリンクなどに含まれる)
・アスパルテーム(人工甘味料)
・アセスルファムK(人工甘味料)
→砂糖の約200倍の甘さでカロリーを減らせるが甘さが脳への快楽隣依存症を招く
(低カロリー。カロリーゼロの清涼飲料水、スイーツなどに含まれる)
②どんな食品が多く含まれているか
「砂糖」「果糖ぶどう糖液糖」は気をつけよう
お菓子やジュースの1番最初に書かれていないですか?
最初に書かれていたらそれは砂糖の塊です!
添加物はすべて無くすことはできません。
「よく使うものは無添加に」
「添加物の摂取量を減らす努力を」
「添加物の種類を意識する」
食品表示をチェックする習慣をつけよう。
身体の中に何を入れるか何を入れないか判断できるのは自分だけです!
【NG③動物性タンパク質〜きちんと消化できていますか?〜】
[タンパク質はとても大事な栄養素]
『大前提、タンパク質はしっかり摂る』
〈動物性タンパク質〉
肉、魚、卵、乳製品など
〈植物性タンパク質〉
豆類、大豆、大豆製品(豆腐、納豆、きな粉、豆乳)
[タンパク質の摂取量の目安]
1日、体重1kgあたり1g摂取しよう(体重50kgの人は50gのタンパク質を摂ろう)
※お肉を100g食べて摂取できるタンパク質は16g程度
[タンパク質の未消化は悪!]
タンパク質を意識した食事をすると、どうしても動物性のもので摂ることが多くなってしまう。
食事で足りない分は「プロテイン」で補うのはOK!
そのプロテインも動物性で摂っていませんか?
タンパク質は一度に消化吸収できる量が決まっている。
動物性タンパク質の摂りすぎは未消化になりやすい。
「未消化となったタンパク質は腸内の悪玉菌のエサとなる」
→腸内環境が乱れる→便やおならが臭くなる
[タンパク質はしっかり消化させる]
〈タンパク質を消化させるために〉
①消化を邪魔する添加物と一緒に摂らない
(加工肉、添加物を含むプロテイン)
②消化をサポートするものと一緒に食べる(タンパク質分解酵素)
〈添加物〉
保存料などは消化の邪魔をするのでタンパク質が未消化になりやすい。
〈タンパク質分解酵素〉
酵素を含む「麹・納豆・パイナップル・大根・玉ねぎ・りんご」などを肉や魚と一緒に食べる。
※酵素は熱に弱いので生で食べることがポイント
【NG④過酸化脂質・トランス脂肪酸〜気をつけたいあぶら〜】
身体に良くないあぶら摂っていないですか?
[過酸化脂質はどんなあぶら?]
過酸化脂質はその名前の通り“めっちゃ酸化したあぶら”
=古いあぶら
酸化の原因となる「活性酸素」があぶらを酸化させた状態
※活性酸素は老化の原因となる物質なので体内で細胞を傷つけ動脈効果などの病気や美容的にはシミシワの原因にもなっている
[トランス脂肪酸はどんなあぶら?]
〈トランス脂肪酸を含むあぶら〉
・マーガリン
・ショートニング
多くの植物油は常温では「液体」
バターの代用として植物油を化学的に「固形」にしたものが『マーガリン』
安価で使いやすく加工されて作られた「液体」を「固形」に変化させる過程で副産物として『トランス脂肪酸』ができる。
[よくないあぶらを摂るとどうなる?]
〈過酸化脂質〉
あぶらが酸化する原因は「熱」「酸素」「光」です。
酸化したあぶらを大量に摂ってしまうと有害物質が発生し胃もたれ、胸焼け、下痢、腹痛、頭痛などの症状が出たり消化酵素での分解がしにくいため腸内環境が乱れ、肝臓に負担がかかり動脈硬化の原因になる。
活性酸素が一緒に体内に入るので身体が酸化して老化する。
〈トランス脂肪酸〉
心疾患に影響する悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らすことが明らかになっている。
また、脂肪酸は細胞を構成する成分でトランス脂肪酸に置き換わってしまうと細胞本来の機能ができなくなる可能性も指摘されている。
[どんな「あぶら」なのかを気にしよう]
〈過酸化脂質やトランス脂肪酸を減らすためにできる3つのこと〉
①調理あぶらは酸化しにくいものを選ぶ
オリーブオイル(オメガ9)、ラード(飽和脂肪酸)が理想。
米油(オメガ6)も選択肢としてOK。
※米油は抗酸化ビタミンが含まれるのでオメガ6でもギリギリOK
②揚げられてからどれくらい時間が経っているか考える
コンビニの揚げ物、ポテチなどのスナック菓子、パン、クッキーなど作られてから時間が経つほど酸化は進む。
③マーガリンをバターにする
最近はマーガリンでもトランス脂肪酸が含まれないものも増えてきているが食品に含まれるマーガリンはどんなものが使われているかわからないので注意が必要。
【NG⑤食べ過ぎ〜消化させ過ぎていませんか?〜】
[常に胃腸を働かせていないですか?]
消化のメインとなるのは「胃〜十二指腸〜小腸」
〈食べ物が消化されて通過する時間〉
胃:平均2〜3時間(長くて4〜5時間)
小腸:5〜8時間
胃腸が空っぽになる前に食べていませんか?
食べ過ぎで常に胃腸を働かせている人は胃腸の働きが低下(消化不良を起こす)。
結果、腸内環境が乱れる。
[消化のさせ過ぎはブラック企業]
胃腸はあなたの会社員
会社の社員=胃腸
社長=自分
会社員は過重労働で疲れてしまうと仕事効率は下がる。胃腸も同じ。
食べ過ぎで働かせすぎると胃腸の仕事効率が下がり消化ができなくなる。
あなたは胃腸に過重労働を強いるブラック企業になっていませんか?
1日3食は食べ過ぎ(消化し続けている)。
[優良企業の社長になろう]
優良企業の会社員は休む時は休む、働く時は働く、効率よく働くことで会社の利益を生む。
胃腸を休ませてあげられるのは「自分自身(社長)」
胃腸も適度に休むことで効率よく働きしっかり消化できる
選択肢は1つ
→ファスティングで胃腸を休ませよう
[ファスティングとは?]
一定期間固形物を摂取しないことで疲れた消化器官を休ませる作業。
1番簡単にできるのは『16時間ファスティング』
〈方法〉
1日24時間のうち食事の時間を「8時間」
固形物を食べない時間を「16時間」作る
例)
・夜ご飯を20時までに済ませる
・昼ご飯を12時以降に食べる
・朝は酵素ドリンクを飲む
〈酵素ドリンクを飲む理由〉
腸内細菌は生き物。腸内の善玉菌にはしっかり栄養を届けたい!
腸内細菌のエサとなるの栄養がたっぷり含まれた酵素ドリンクを飲むことで善玉菌が元気になり腸内環境が整う。
【NG⑥胃腸を冷やす〜胃腸が冷えるとどうなる?〜】
[冷たい飲み物が胃腸を冷やす]
暑い日は冷たい飲み物が飲みたくなりますよね?
「とりあえずビール!」していませんか?
暑い日、喉が渇いている時のキンキンに冷えたビールって美味しいですよね。
ビールに限らず氷たっぷりの冷えた飲み物が胃腸を冷やしてしまう。
胃腸を冷やした後の食事は消化しにくくなってしまう。
[胃腸の温度が消化力を左右する]
胃腸の重要な役割が「消化」、そして消化する時に働くのが“消化酵素”
酵素は37℃が1番活性する温度。
基本的にヒトの体温は36〜37℃で保たれていて、胃腸も同等の温度で保たれているため消化酵素が働きやすい環境になっている。
[胃腸の温度が下がるとどうなる?]
胃腸の温度が下がると消化酵素の働きが低下。
その結果、冷えた状態で食べた食事が消化不良を起こして腸内環境が乱れる。
お酒を飲みながら食事をすると次の日に下痢しやすいのは酵素の働きが原因の1つ。
以上のことを気をつけた食習慣が腸内環境の乱れを予防改善できるので意識してみましょう!
全てをいきなり変えることは難しいですが気をつけて少しずつ減らすことはできると思います。
知っているか知らないかで意識は変わるはずです。
少しでも皆さんの健康を意識するきっかけになれば幸いです。
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