腰椎椎間板ヘルニアを根本的に解決し再発させない為のコラム
名古屋市中区栄のタイコ接骨院代表の岩田泰典です。
今日は、皆さんも聞いたことのある『腰椎椎間板ヘルニア』についてのコラムです。
腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気?
腰椎と言って腰の骨は5つあります。
その腰椎と腰椎の間に椎間板というクッションの役割をする軟骨があります。
概説
この椎間板という軟骨が様々な原因(下記で解説)でストレスを受けて破壊され、その中にある髄核というゼリー状の物体が飛び出し、腰椎の横を通っている神経を圧迫することで様々な症状を引き起こす症状を腰椎椎間板ヘルニアといいます。
圧迫される神経根による症状
L2〜L3間(腰椎の2番目と3番目の間)の神経根L3が障害を受けた場合
腰部から大腿後面、膝の前面の疼痛
膝周辺に感覚障害が現れる場合がある
大腿四頭筋の筋力低下
SLRテストは通常(−)
L3〜L4間(腰椎の3番目と4番目の間)の神経根L4が障害を受けた場合
腰部から大腿後面、腓腹筋の疼痛
下腿内側(膝から下の内側)に感覚障害が現れる場合がある
大腿四頭筋と前脛骨筋の筋力低下
SLRテストは通常(−)稀に(+)
L4〜L5間(腰椎の4番目と5番目の間)の神経根L5が障害を受けた場合
臀部から大腿後面と足の母趾の疼痛
足部背足、足の拇指に感覚障害が現れる場合がある
前脛骨筋、母趾伸筋、中殿筋の筋力低下
SLRテストは通常(++)
※ここの部位でのヘルニアが1番多いです。
L5〜S1間(腰椎の5番目と仙骨の1番目の間)の神経根S1が障害を受けた場合
臀部から足底部の疼痛
踵から足部外側に感覚障害が現れる場合がある
大殿筋、ハムストリングス、腓腹筋の筋力低下
SLRテストは通常(+++)
圧迫される神経根によって症状が異なるということです。
腰椎椎間板ヘルニアの様々な原因
①背骨・骨盤の歪みによる椎間板への部分的なストレス
②腰椎の前弯減少による椎間板を後方へ押し出す圧力
③足部・股関節のアライメント異常による体幹筋の弱化
④異常呼吸による姿勢不良からの椎間板への圧力
⑤マッスルインバランスによる関節の歪みからの椎間板への圧力
⑥生活動作による椎間板への圧力(歩き方、起き方、寝る体勢、しゃがみ方、かがみ方、立ち方)
などなど。
※これらはすべて繋がっているので原因の区分けが難しいところですが、解りやすく分けて記載しましたのでご了承ください。
自宅で簡単にできる腰椎椎間板ヘルニアの症状を緩和させる体操
1.うつ伏せでに寝ます。
2.痛みのない範囲でゆっくりと腰の骨を反らすイメージで体を反らします。
3.その後素早く体を下ろします。
※朝は椎間板の水分量が多い為症状が出やすいので必ず夜行ってください。
まとめ
ヘルニアはオペなどで突出した髄核を取り除くことで症状は改善されるケースが多いですが、上記の原因をしっかり改善しないと再発する可能性は非常に高いです。
一つ一つ原因を改善することが本当の意味での腰椎椎間板ヘルニアの改善につながるという事です。
しっかりと原因の改善をする為にも専門家を受診することをおすすめします。
参考になれば幸いです。